2000年 2月11日(金) クラブチッタ川崎

CMLL JAPAN「SKY HIGH FINAL COUNTDOWN」


マスカラス兄弟。

    待望のマスカラス兄弟揃っての来日。マスカラスが今年の夏で引退するという発表は撤回されたそうだが、兄弟揃ってというのはもしかしたら最後?ということで、かなりの盛り上がりを見せていた。クラブチッタでプロレスを観るのは初めてだが、キャパが小さいこともあって、どこからもよく見えて一体感もありいい感じだ。私もリングサイド2列目で、かなり迫力のある試合を楽しめた。でも、おいしいのは、選手が入場してくる北側ステージ席のようだ。狭いからわざわざそこまで行くこともできず、うらめしい目で入場を見守るばかりであった。

MAXX BUNNY 黄色・桃・黒 vs トルトゥガー&エル・エニグマ&リギラ

    予定のカードは、「MAXX BUNNY&リギラ vs トルトゥガー&エル・エニグマ」であったが、MAXX BUNNYの主張により変更となった。んー、MAXX BUNNYは独特のキャラがあって、観ていてどうも調子が狂うなあ・・・。「MAXX BUNNY 黄色・桃・黒」というのも、パンチ田原氏のアドリブのようだ。「黄色」が本家、「桃」はアレクサンダー大塚、「黒」も多分バトラーツの誰かであろう。可愛いキャラクターなのだが、筋肉もがっちりついていて、動きもいいし、なかなかのキレ者である。

アルカンヘル&フガス&スペル・カカオ vs スタルマン&リッキー・マルビン&ティグレ・ブランコ

    なんと言っても、リッキー・マルビンでしょう。ルックスもいいし、動きも凄い。今日は6人タッグだったので、少し押さえ気味だったようにも思えるが、先日の後楽園でもアンビリーバブルな技を見せていた。きりもみ式のプランチャや、エプロンでのウルトラ・ウラカンラナ、スワンダイブもロープの上で2回ジャンプするという凄さ!
    でも、ちょっと気になったのは、両日とも膝を痛めたようで試合後に足を引きずっていた点。まだ若いのにあそこまで調子悪そうだと、先が心配・・・。気をつけて、大物ルチャドールになってもらいたいものだ。
    あと、個人的にカッコいいなあと思ったのは、ティグレ・ブランコ。マスクもカッコいいし、なんかキリっと試合をしめてくれていたような気がする。

ドス・カラス&エル・ソラール&ファンタスマ vs レイ・ブカネロ&ウルティモ・ゲレーロ&ビオレンシア

    この試合は、ドス・カラス。体もまだまだビルドアップされてて、カッコいい。ちょうど真正面にトペで飛んできた時には、すごく興奮しました。試合も壮絶なダイブ合戦となり、大盛り上がりを見せた。
    あと、ルード軍のレイ・ブカネロも、めちゃくちゃカッコ良かったです。

ミル・マスカラス vs アポロ・ダンテス

    そして、いよいよマスカラスの登場。入場の際にトップロープを飛び越えるというのが定番だが、先日の後楽園で失敗したのに懲りたか、今日はトップロープとセカンドロープの間を普通にくぐって入場した。今日の入場式でも、「スカイ・ハイ」が中断してしまうというアクシデントがあったりして、ビシっとカッコいい感じではなかったですね。残念ながら・・・。公称57歳ということだが、どうみても60歳を超えているのではないか? 年齢にしてはすごい体だが、全盛期を知る者としては少しフクザツな気持ち・・・。
    試合的には、先日の後楽園の兄弟編隊飛行のほうが良かったけど、今日もまずまず・・・。コーナーポストからの場外プランチャ、フライング・クロスチョップ、フライング・ボディアタックと、いつも通りの展開で楽しませてくれました。
    対戦相手のアポロも、なかなかいいキャラクターを持っていて、マルですね。うまいこと試合を展開させていたのは、もっぱらアポロだったような気もします。