1999年 8月13日(金) 後楽園ホール

CMLL・JAPAN「SKY HIGH LEGEND」


会社帰りに・・・。

    なんと言っても、後楽園ホールである。どこからでも観やすい、臨場感のある会場。まさに聖地ですな。勤務が平河町になったおかげで、会社帰りでも楽に行ける。今日も18時半開始だったんだけど、18時に会社を出て余裕で間に合って しまった。いいねえ・・・。
    ルチャの団体を観るのは、初めて。まず、リングアナのミョーな馬鹿ノリにとまどってしまった。前半2試合は、どうもいただけなかった。コミカルなプロレスって、ちょっと苦手なんだよなあ。後半になるにつれて、良くなってきたけど。まあ、いずれにせよ、目当てはマスカラスだからどうでも良かったんだけど・・・。

ツバサ&エル・オリエンタル&ミステル・ニエブラ vs スンビード&アルカンヘル&エル・エニグマ

    それぞれ動きも良く、空中戦も華やかに、凄いテクニックを見せてくれた。でも、なんか物足りない。突出したものがないっていうか、それぞれの見分けがつかない。ツバサも、どうもいまいちスター性に欠ける。一番良かったのは、スンビード。ひとりだけマスクマンじゃないっていうこともあるかもしれないけど、目立ってました。

星川尚浩&薬師寺正人 vs スペル・カカオ&ドクトル・オボルマンJr

    タッグタイトルマッチということで、もう少し盛り上っても良いと思うんだけど、淡々とした試合。星川と薬師寺が、もうちょっと引っ張っていくぐらいでないと駄目でしょう。スペル・カカオのスタミナ切れも、マイナス要素でした。

ミル・マスカラス&エル・ソラール vs グラン・マルクスJr&ウルティモ・ゲレーロ

    そして、マスカラスである。子供の頃、夏休みになるとやって来た、あのマスカラスです。会場内も、その年代の人がかなり多かった。
    入場シーンは、とても興奮した。「スカイ・ハイ」のメロディに乗って、もみくちゃになりながらも、颯爽と登場する。華やかな金のコスチュームで、オーバーマスクを客席に投げ入れて、全てがあの頃のまま・・・。全盛期のマスカラスのファイトは、生で観たことがなかったので、嫌でも期待感が募る。そう、小学生の時、マスカラス対ジャンボ鶴田を田園コロシアムで観るはずだったのに、まちがえて調布に行ってしまい(田園コロシアムは、田園調布にある)、観れなかった苦い想い出も蘇ってくる。
    でも、やはり時の流れは残酷。コスチュームを脱いだマスカラスは、明らかに衰えていた。あの年齢にしては凄いけど、なんかがっかりした。
    試合もフライング・クロスチョップやフライング・ボディアタックなど必殺技のオンパレードで、懐かしくって良かったけど、全盛期のあのかっこ良さを知る者としてはフクザツな気持ちは隠せなかった。
    退場時に、花道でマスカラスに触ることができた。ここでむかついたのは、リングスタッフの兄ちゃん。花道を通るマスカラスをガードするっていうのはわかるんだけど、明らかに面白半分に客を押しのけていた。ちょっと不愉快な気分になった。猛省を促す。