忌野清志郎 LIVE REVUE

2003年

2003年 1月26日（日）	赤坂BLITZ 「SOUL OF どんと～どんとトリビュートsoul show～」サンディー、THE BOOM、ウルフルズ、忌野清志郎、久富さちほレビュは、「GO GO KING LIVE！」をご覧ください。

2003年 3月 5日（水）	新宿PIT INN 「梅津和時プチ大仕事 2003」 Danger （梅津和時、片山広明、早川岳晴、菊池隆、忌野清志郎）今日は新宿PIT INNで、「梅津和時プチ大仕事2003」Danger復活ライブがあった。毎年恒例のこのライブ、いつもならCHABOがゲスト出演するのだが、今年は清志郎。梅津さんと清志郎の仲がいまひとつになって、梅津さんはRCに参加しなくなったんじゃなかったっけ？そんなこともあって、今回のDanger復活には、否が応でも期待がかかる。 19時半開場ということもあり、比較的余裕を持って会場へ到着。おまけに整理番号171番、会場に入るまでずいぶんと時間を要した。でもまぁ、チケットはすぐにソールドアウトだったらしいから、来れただけでもラッキーかな？会場内に入ると、既に超満員。PIT INNは、椅子席＋立ち見なのだが、後まで立ち見の人でぎっしり。なんとか、ステージ左手の壁際をキープ。前の人の身長がわりと低めだったので、なんとか見えるって感じ。 20時10分、いよいよメンバー登場。梅津和時、片山広明、早川岳晴、菊池隆、そして忌野清志郎。こうして目の前にしてみると、やっぱり懐かしいメンツだよな～。清志郎は、ピンクのジャケットにネクタイをラフにしめて、なんか80年代初期のRCといった雰囲気だし。ギターも、モスグリーン（？）のちょっと懐かしい感じのするギター。演奏は、いきなり「ダンス・パーティー」からスタート。う～ん、たまらん。いきなり大盛り上がりですわ。インストの「デコボコ山」、そして「ポップアップ」を続けて演奏。ソロまわしも入ったりして、さすがにジャズっぽい展開。MCをはさんで、「メロディー」。この日の清志郎は、「記念にどうぞ」と、歌詞カード等をお客さんに手渡していた。「バリバリの大ヒットナンバー！比較的・・・」という「大いなる訣別（ナンデ・ナンデ・ナンデ）」は、出だしをトチってやり直すと言うハプニングもあった。「上品な猫みたいな」に続き、梅津さんがピアノの前に座り、「貴女のお嬢さんに」。これで、前半は終了。1時間ちょっと経過。MCも少なく、淡々とした進行だけど、なかなか熱いステージ。 15分ほどの休憩をはさんで、21時半頃、後半がスタート。まずはメンバー紹介から始まり、「俺は悪くない」。清志郎は、ひさびさに法螺貝を披露。「チモール」の後、自転車の話に続いて、新曲「真冬のサイクリング」。そして、「はたらく人々」「あの娘とショッピング」と演奏は続き、「夕陽に赤いカバ」で終了。後半も1時間程度だったけど、アルバムの曲はほとんど演奏してくれた。アンコールは、RCのナンバー。まずは、「いい事ばかりはありゃしない」。曲自体は最近もけっこう演ってるけど、やっぱりサックスが入ると違うな～。途中で、清志郎のギターの音が出なくなってしまったのは、とっても残念だった。そして、なんと「スローバラード」！ピアノでなくサックスで始まるイントロはちょっと違和感あったけど、清志郎のボーカルはサイコーでした。ホントに久しぶりって感じ。嬉しかった・・・。ラストは、「雨あがりの夜空に」。でも、別に「雨あがり」でなくても良かったんじゃないかな～なんていうのは、贅沢なんでしょうかね？せっかくなんだから、「Sweet Soul Music」とか、ソウルフルな感じの曲をやってほしかったな～。まぁそれはともかく、途中でちょっと演奏が乱れつつも、いつも通りの盛り上がりで終了。終了したのは、22時40分。たっぷり2時間以上、かなり満足でした。

2003年 3月 7日（金）	初台DOORS 「三宅伸治スペシャル2DAYS」三宅伸治と彼のビッグバンドゲスト：忌野清志郎今日は、初台DOORSで三宅伸治＋清志郎のライブ。朝から降り続いていた雨もやみ、ちょっと嬉しかったりする。整理番号がB169番だったので、どうせ後になっちゃうだろうと、開演予定の19時半ギリギリに行ってみた。19時20分くらいだったけど、まだ長蛇の列で、結局入場したのは19時45分頃だった。中に入ると既に超満員で、去年と同じくフロアからはみ出して観ることになるかと思ったが、店員の「前に詰めてくださ～い」の声とともに、人の波に押し流されてフロア内に入ることが出来た。意外と中は空いていて、ステージ右手後方、余裕でスペースをキープすることが出来た。 20時、予定より30分押しで、「Take The "A" Train」のSEとともに伸ちゃん登場。ウ～ム、このSEは、やっぱりSTONES歓迎！ってな感じなんですかね～。今日は「三宅伸治と彼のビッグバンド」という名義でのライブなので、バックにはBLACK BOTTOM BRASS BANDのメンバーが勢揃い。ツインドラムに、ベース、そして管楽器が5人。確かに、ビッグバンドである。ノリの良いインストナンバーから始まり、ソウルフルでハートフルなステージが繰り広げられた。「Let the good times Roll」「Free Time」「世界は日の出を待っている」「しょぼくれ三日月」「カレンダー」「ディキシーフライヤー」「R&Rプラネット」までを、ほとんど一気にという感じで演奏。ちょっとした“間”が入ったあと、「そろそろ、ソウルショーの始まりです！」という言葉とともに、清志郎が登場。ピンクのラメのツーピースのスーツに、フリルのついたシャツ。そして、ハンドマイク。まずは「SHAKE」で、ガッタガッタとシャウトしまくり。ちょっとテンポを落として、新曲「ウィルス」。「泉谷に裏切られてね、すっかり暇になったんで、伸ちゃんと曲ばっかり作ってました」と、次も新曲の「オモチャ（玩具）」。続いて、伸ちゃんが「あふれる熱い涙」のフレーズを弾き始めるが、それをさえぎるようにHappyBirthdayのメロディが始まり、そしてケーキと花束が登場。明日は、伸ちゃんの誕生日なのだそうだ。「後厄を迎えて、ついこの間、仮免許をとりました」などと、すっごくロックな会話（？）がはずむ。話をふろうとする清志郎をさえぎって、伸ちゃんは「あふれる熱い涙」を始める。言わずと知れた、RCのナンバー。やっぱり管楽器が入ると、いい感じだ。「GIVE ME LOVE」というポップな曲に続いて、ブリブリのソウルバラード「何もかもBABY」。ラストでは、アップテンポになって、ガッタガッタ叫びまくり、マントショーが繰り広げられる。マントをかけられ、マネージャー役のひと（シャブちゃん？）に連れて帰られそうになるけど、途中でマントをはね飛ばして、また唄いだす。その繰り返し。う～ん、サイコー！最後は、上のフロアに設けられた楽屋へ行く途中で、手摺りから乗り出すようにして客をあおる。こうして清志郎は退場し、再び伸ちゃんが唄い出す。「ガマン」「（I'm a）power」「ベートーベンをぶっとばせ」と、ノリのいい曲を連発。伸ちゃんも肩車に乗って、フロアに乱入してギターを弾きまくっていた。ホントにいい感じに盛り上がって、いったん終了。アンコールは、これまたソウルフルに「Twistin' The Night Away」「ダンス天国」。みんないっしょになって、盛り上がってる感じ。とってもいい感じだ。二回目のアンコールでは、清志郎とともに登場。清志郎は、黒の帽子に黒の皮コートで、サングラスを顔の下にさげている。どうも、ケミストリーを意識しているらしい。「ツェメストリーです」と、すこし訛りながら・・・。アコースティックギターで、「奇妙な世界」を弾き語る。そして再びビッグバンドのメンバーが登場し、「上を向いて歩こう」「くさっちまうぜ」。長～いカーテンコールを経て、ステージは終了。時間は、22時20分。今日のライブは、清志郎はあくまでもゲストって感じで、伸ちゃんがきっちりと前面に出ていて良かった。去年とか、下手をすると誰のライブだかわからなくなってるような、そんな感じだったから。曲のほうも、ロックだけじゃなくて、ニューオーリンズな感じの曲とか、いろいろあって。「雨あがり」をやらなかったっていうのも、今日は良かったのかも知れない。それに、アルカイダーズとかセムシーズとかのギミックも、一切なしだったのも良かった。ただ唄い、ただギターを弾く、二人ともそれだけでサイコーなのだもの。ホントにソウルフルで、サイコーな夜でした。

2003年 3月14日（金）	新宿LOFT 「スペースシャワー列伝特別企画第二十四巻」 LOVE JETS、ギターウルフ怒涛のライブ週間、続行中。昼間はお仕事、夜はライブの連続で、さすがにちょっとバテ気味。昨日ふと気づいたのだが、足の筋肉が締まったような気がする。まぁ確かに、一日二時間以上立ったままで、軽い運動をしてるんだからなぁ～。それはともかく、今日は新宿でLOVE JETSのライブ。開演予定の19時過ぎに会場に着いたら、まさにライブが始まろうとしているところだった。今日はギターウルフとのジョイントだったので、後に出てくると思っていたら、いきなりLOVE JETSだった。ステージが低くてかなり見ずらかったんだけど、なんとかステージ右手にポジションをキープ。「LOVE JETSのテーマ」で始まり、「青い星」「POP PEOPLE POP」と続く。スクリーンもなければ、クロヌマユミコ号もない。シンプルなステージ。ギターとベースは、おニューのモスグリーンのヤツ。かしわ手を打つ曲「UFO神社」のひな祭りバージョン、「ミセス・アンドロメダ」、ちびまる子ちゃんのテーマになるという「宇宙大シャッフル」と、今日は新曲も数多く演奏された。そして、「SPACE DISCO」「宇宙ベイビー」と続き、「キモちＥ」でめちゃめちゃ盛り上がる。ラストは、「LOVE JETSのテーマ」。「今日はどうもあり、あり、モハメド・アリ～！」と言い残し、LOVE JETSは去っていった。約1時間、あっという間のステージ。さて、どうしようかと思ったが、ギターウルフのステージも観ることにした。ステージ右手に比較的空いてるスペースを見つけたので、そこへ移動。ところが、演奏が始まるまでが長い、長い・・・。セットチェンジが終わっても、全然始まる気配がない。結局、20時45分頃開始。ステージ前はすごい盛り上がりで、モッシュとダイブの嵐。ボーカルが客の中に飛び込んだり、客をステージに上げたり、なんかはちゃめちゃだった。そんな印象ばかり強くて、あんまり曲の印象がない。スリーピースで、ワイルドな感じだったのは覚えてるけど。でも、ベーシストが唄った「Satisfaction」は、なかなか良かったな～。2回のアンコール、ギター弾き語りのおまけまであって、ライブが終了したのは22時。今日は、ちょっといまひとつノリ切れなかったかな？

2003年 7月 9日（水）	渋谷CLUB QUATTRO 「忌野清志郎PRESENTS! LOVE JETS 1st. 地球TOUR “ここにアルゼンチン!!”」 LOVE JETS 今日は、お休み。夕方になって、のそのそ外出。めざすは渋谷クアトロ。LOVE JETSのライブ。 18時40分頃会場に着くと、開場時間はとっくに過ぎているというのに、まだ行列が出来ていた。でも、さすがにそんなに長い行列ではなくて、すんなりと中へ。まずは物販。会場限定のCDは買うことが出来たが、握手券つきのアルバムは時間切れで買えなかった。仕方なく、今日の立ち位置を探す。上のフロアはまだけっこう余裕があったので、カウンター席の真後ろに陣取る。気がつくと、カウンター席はガキんちょばかり。ん～何なんだ？あまりにもミスマッチな光景にたじろぐ。いつの間にか、会場内は人でびっしり。ホントに隙間なく人が立っているという感じ。 19時10分、開演。モニタスクリーンは無いものの、いつも通りのステージセット。いつも通りのオープニングで、メンバー登場。衣装がそれぞれ微妙に違っている。まずは、「LOVE JETSのテーマ」「SPACE DISCO」「POP PEOPLE POP」と連チャンで。いつものように、PURAHAが宇宙ボイス（?）で挨拶。よく見ると、PRINCIPALがボイス操作をしているのであった。ちょっとヘビーな「UNIVERSE」の後、「UFO神社」。この曲はいい曲だよな～。なんでも、「今年の暮れにメジャーからシングルで出したりして、地球を征服したいと思っています」との事。ここでベースのPYERONがボーカルをとり、「コスモポリターナ」。やっぱこういうのは、単独ライブならではですな。なんとなくボガンボ風。途中、「Y.M.C.A」のように「P～Y～E～R・O・N、パイロン！」との振り付けがあり、最初はぎこちなかったけど、そのうち会場全体みんなで踊って盛り上がる。続く「シスター・アンドロメダ」が終わった後、「あの、終わったんですけど・・・」とポツリと言うPURAHAがなかなかおかしかった。次は、PRINCIPALがフライングVを手に、「ダースベーダ－」の弾き語り。途中から、PURAHAがアントニオ猪木、PYERONがボブ・サップの被り物をしてバックダンサーとして参加。更にPURAHAは、ドラムも叩いていた。ちょっとぎこちない感じが、キュートでした。「OLD BROWN SHOE」の後、「宇宙大シャッフル」「宇宙ベイビー」とバリバリの大ヒットナンバーが続き、「LOVE JETSのキモちＥ」で大騒ぎになって、「LOVE JETSのエンディング・テーマ」で終了。アンコールでは、Tシャツ姿にアコースティックギターを持って、メンバー登場。これがLOVE JETS？という感じで、「盛り上がるはずだったのに～」と「プログラム」を弾き語る。PRINCIPALは、前屈の姿勢でキーボードを弾いていた。PURAHAの高見山の物まねもなかなか・・・。続いて、「500マイル」。ヘルメットも脱いで、ほとんど清志郎に戻っていた。二度目のアンコールは、ロックバージョンに戻り、デビュー曲「青い星」。次にPYERONメインで、CLASHのカバー「Should I Stay Or Should I Go」。続いて、特別ゲストとして「山本星からやってきた」山本キヨシが登場。いつもながらの脱力系キャラではありましたが、ギターをかき鳴らして唄う「ベトコン･ママ､デルタNo.1」はカッコ良かった。ここで、マネージャーから頼まれたという重大発表の原稿を棒読み。12日に青山レッドシューズというBARで、打ち上げライブをするのだそうだ。う～ん行きたいけど、今週末というのは日程が近すぎるなぁ～。そして、「雨上がりの夜空に」。これで終わりかと思いきや「サマータイムブルース」。まさに今の時代にピッタリという感じだったけど、すっかりLOVE JETSではなくなっていた・・・。 21時半終演。開演前に買えなかったCDを買おうとするが、物販前は大混雑。ライブ以上に押し合いへし合いの状況になっていたが、なんとか購入して握手券をゲット。会場内でしばらく待って、待望の握手会へ。PYERON、PURAHA、PRINCIPALの順に握手。すっかり素に戻った三人と、とりとめもない会話をして、一瞬のうちに終了。時間は10時25分。こうして、LOVE JETSの単独ライブは幕を閉じた。

2003年 8月17日（日）	日比谷野外大音楽堂「WANTED」忌野清志郎今日は、清志郎の日比谷野音ライブ。ここんとこずっと雨ばかり降っていて、天気が危ぶまれたんだけど、朝起きてみるとなんとか持ちそうな雰囲気・・・。「やったね、さすが晴れおとこ清志郎！」と思いながら、わくわくしながら過ごす。しかーし、15時半頃家を出てみると、なんと小雨が降っているではないか！うぅ～ん参ったなぁ～と思いつつ、電車を乗り継ぎ日比谷へ向かう。 16時半頃に会場へ着くと、雨はやんでいた。もう既に開場していたので、グッズ売り場をのぞく。あんまりピンとくるものがなかったので、何も買わずに立ち去る。ところがそうこうしているうちに、本格的に雨が降り出した。開演の17時も迫っていたけれど、しばらく後方の木の下で雨宿り。「ど～しよかな～このまま後で雨宿りしながら観ようかな？」とも思ったけど、意を決して自分の席へ着く。席は、B-11列26番。決して近くはないけれど、まぁまぁよく見えていい席かな。予定よりちょっと遅れて、17時5分頃開演。SLY & THE FAMILY STONEの「LIFE」をバックに、メンバー登場。ホーンセクションが梅津和時・片山広明・渡辺隆雄のニューブルーディホーンズ、ドラムが宮川剛、ベースが中村キタロー、キーボードがスーパーバタードッグの池田貴史、ギターが三宅伸治というなかなか強力なメンツ。なんと言っても、梅津・片山コンビの復活が嬉しい！清志郎は、ギンギンの衣装でハンドマイクで登場。それだけでもうサイコー。まずは、新曲の「WANTED」「おもちゃ」からスタート。なかなかソウルフルなナンバーなんだけど、新曲ということもあって、客席のみんなはちょっとおとなし目。でも、続く「サン・トワ・マ・ミー」「トランジスタラジオ」で一気にクライマックス！「トランジスタラジオ」の途中で伸ちゃんのギターの音が出なくなってしまうというアクシデントもあったけど、やっぱブルーディホーンズをバックにハンドマイクで唄う清志郎はサイコーです。ここで清志郎が、「大丈夫だ。すぐにハレルヤ！夕べから、前線を北のほうに押し上げておきました。もうすぐやむから安心してくれ！」と挨拶。なのに、雨はあいかわらず降ったりやんだり・・・。でも、その合間をぬって鳴いているセミの声が、やっぱり野音って感じでちょっといい。しっとり目の雨にまつわる新曲（？）をやった後、ニューブルーディホーンズは退場。「暑いぜベイビー。実は雨が降ってたからシメタと思ったんだが、涼しくていいやと思って・・・」「ここだけの話なんだけど、絶対誰にも言わないで欲しいんだけど、今度秋にソロアルバムを出すことにしたんだよ」と話した後、清志郎はギターを手に「HB・2B・2H」「奇妙な世界」。キーボードがいなくなり、キタローと宮川さんは打楽器を手に、アコースティックな雰囲気で「花はどこへ行った」。そしてキタローがいなくなり、“最近ちょろっとヒットした曲”「あこがれの北朝鮮」、更に伸ちゃんもいなくなり、宮川さんのドラムと清志郎とで「君が代」。ん～だんだんと演奏する人数を減らしていくっていうのはわかるんだけど、何故ここで「君が代」をやるのかな？せっかく今日はバンドなんだからって思ったんだけど、たぶん清志郎には何か考えがあったのかもしれない。とうとう一人になった清志郎、ブルースハープを吹きながら「誰も知らない」を弾き語る。こうして聴くと、すごくいい歌なんだな～。歌詞がずしっと響いてくる感じ。「アメリカの黒人も唄えないブルースだ」と言い、「LONG TIME AGO」。ん～確かにこれは唄えないかな。続いて、ゴールデンカップスのカバーで「愛する君へ」。ここで、ニューブルーディホーンズを紹介しながら招き入れ、何やら聴きなれたメロディーが始まる。なんと、「スローバラード」。アコースティックギターとホーンズだけだったけど、とっても感動的な演奏でした。でもね、せっかくキーボードもいるんだから・・・って感じもなくはなかった。再びメンバーが勢揃いし、「ひどい雨」。今日の天気にピッタリという感じだけど、この時は何故か雨がやんでいた。続いて、清志郎がキーボードを弾きながら「逢いたい人がいるんだ～どうしようもなく」と切々と唄うバラード（新曲？）。この頃には陽も沈んできて、清志郎の姿が照明に映えてなんとも美しかった。そして、ビシビシブ厚い「世界中の人に自慢したいよ」。この曲が、この日イチバン良かったかもしれないな～。伸ちゃんがボーカルをとり、「月がかっこいい」。空を見上げても、残念ながら月は出ていない。リフがカッコいい新曲（？）の後、“日本のユーメーなロックンロール”「上を向いて歩こう」。そして、「キモちE」。ここまでくると、降り続く雨ももう気にならない。とにかく音に身を任せるだけ。荘厳な感じのキーボードが流れる中、「こんなたくさんのメンバーでやるのは久しぶりです。野音でやるのも久しぶりだぜ」と言い、ラストは「BABY何もかも」。スローなバラード調で始まり、途中からアップテンポとなり、最後はマントショー。ガッタ！ガッタ！ガッタ！ガッタ！→しゃがみこむ→マントかけられる→マネージャー（役）に、さとされるように歩き出す→グッグッグ、我慢しながら歩く→我慢しきれずにバァァァァァァァ～～～ン！マントをはねのける→再び唄いだす→もう一回繰り返し・・・大好き、マントショー。JBの真似なんだろうけど、最初に見たのはRC（確か武道館）だったので、やっぱり興奮してしまう。そんな盛りあがりの中、ステージはいったん終了。長めのアンコールの後、メンバーの演奏をバックに清志郎は自転車に乗って登場。ステージを何周も廻った後、自転車がスタンドに固定され、それにまたがってペダルを踏みながら「自転車ショー歌」を唄う。唄い終わってから、「すごい疲れた」と一言。「ここだけの話なんだけど、みんなには絶対言っちゃいけないんだけど、冬にツアーやります」とか、10月に絵本を出すとか、ちょっとした宣伝をした後、「ウィルス」。そして最後はこれしかないっ、「雨あがりの夜空に」。まだ雨は降り続いていたけど、この曲が始まってしまったら、もうどうでもいいって感じ。客席から飛んできたクラッカーを股の間で鳴らしたり、梅津さん片山さんとからんだり、なんかタイムスリップしたみたい。あまりにも動き回るもんだから、清志郎と梅津さんとがあやうくぶつかりそうになったりしてた。最後はメンバー全員が並んでカーテンコール、清志郎はTシャツを客席に投げ入れて退場。これでおしまいかと思ったら、再び清志郎と伸ちゃんが登場。キーボードを運びながら出てきたので、最初よくわからなかったりした。二人だけで、しっとりと「約束」。「約束はしないけど、また今度逢いたいね・・・」という歌詞が、なんとも言えずその場の雰囲気にハマってました。最後に「また逢おうぜぇ」と言い残し、「Dock Of The Bay」が流れる中、もう一度Tシャツを客席に投げ入れて清志郎は去っていった。時間は、19時35分。結局、雨はあがらなかったけど、とっても充実したライブだった。帰りに思わず、Tシャツとドリンクボトルを買ってしまいました。

2003年11月28日（金）	文京シビックホール大ホール「“WANTED”Kiyoshiro Imawano TOUR2003-2004」忌野清志郎 & NICE MIDDLE WITH NEW BLUE DAY HORNS 今日は、待ちに待った清志郎のライブ。午後の研修が17時に終わって、ソッコーで会社を出て駅へ急ぐ。17時34分の特急に乗り、新宿で大江戸線に乗り換えて、春日に到着したのは18時17分頃。駅から会場の文京シビックホールまでは直通という話だったけど、エスカレーターをたくさん上がらなければならなかったので、ちょっと焦ってしまった。でも、開演の18時半に、なんとか間に合うことが出来て、ホッとひと安心。ロビーで物販を覗き、パンフレットと携帯ラッピングシールを購入する余裕もあった。席は、1階13列37番。初めての会場だけど、客席の傾斜がかなりあって、なかなか見やすい。椅子も豪華な感じで、背もたれの上の部分から空調が出ているのにはびっくり。 18時40分過ぎ、マーチのようなSEに乗って、メンバー登場。ホーンセクション梅津和時・片山広明・渡辺隆雄、ドラム宮川剛、ベース中村きたろう、ギター三宅伸治、そしてキーボード厚見玲衣。夏の野音を彷彿とさせるゴキゲンなメンツだ。まずはR&Bっぽいインスト。伸ちゃんが「キ～ング！」と叫ぶと、客席がパッと明るくライトアップされる。そして司会者が出てきて、「KINGがやって来る～」「数々のトラブルを乗り越えて、人々に喜びと感動を与えてきた～」と客席をあおり、「トランジスタ・ラジオ」「僕の好きな先生」と曲名を叫ぶ。おぉ～これは、まんまJames Brownじゃないですかぁ～。カッコいい！そして、緑色のスーツに身を包んで、清志郎登場。まずは、「雨あがりの夜空に」。ありゃま、いきなりの大盛り上がり大会じゃないですかぁ～。う、うれしい・・・。そして次は、なんと「ロックン・ロール・ショー」。なんか昔にタイムスリップしたような感じ。「RAZOR SHARP・キレル奴」のあと、「今日も俺んちだと思って、最後まで楽しんでってくれ頼むぜ～」と、MCまでRC時代を彷彿とさせる。続く「たとえばこんなラヴ･ソング」も、オリジナルアレンジでやってくれて、あ～もうたまらん。「今日は最後までね～、バリバリの大ヒットナンバー、中ヒットナンバー、小ヒットナンバー、誰にも相手にされなかったノーヒットナンバー、いろんな曲をやりま～す」と話したあと、ニューアルバム「KING」からの曲が続く。「WANTED」「玩具（オモチャ）」「虹と共に消えた恋」、そして清志郎がアコギを手にとり「HB・2B・2H」。ここでメンバーは退場し、清志郎がひとり弾き語り。「今度ね、『ライオン先生』っていう竹中直人がやってるドラマに出ますから、観てください。楽屋で竹中が口笛でやってた曲を、思い出したんでやります」と、「あの娘が結婚してしまうパート2」。あぁ～この曲を弾き語りで聴けるとは思わなかった・・・。ん～感動っす。「こういう弾き語りとかあると、ソロコンサートらしいですね。絵に描いたようだ」と言いながら、「あふれる熱い涙」。途中で歌詞を間違えて中断し、お客さんに教えてもらっていました。次にハワイで買ったという8弦のテナーウクレレを手にとる。8弦なだけに、チューニングが「ハハ・ナナ・ココ・サンサン」なのだそうだ。笑った・・・。そのウクレレで「まぼろし」を唄いだす。だんだんとメンバーが加わり、最後はバンドでの演奏。いやぁ～いいですねぇ～。昔はあんまり好きな曲じゃなかったんだけど、今はとっても好き。身に染みます。ミドルテンポの「ウイルス」のあと、メンバー紹介をはさみ、伸ちゃんボーカルで「フリー・タイム」。清志郎はいったん退場。ファンキーなリズムに乗せて、梅津さん必殺のサックス二本吹き。白に水玉のブラウスに着替えた清志郎も、途中からサックスで加わる。清志郎がキーボードを弾きながら「雑踏」に続いて、「いい事ばかりはありゃしない」。この曲はスパイスマーケットとかでも演ってたけど、やっぱり清志郎のボーカルでじっくりと聴くのが最高。「胸が張り裂けそう」に続いて、何やら聴きなれないイントロ・・・と思ったら、なんと「SKY PILOT スカイ・パイロット」。いやぁ～ホントに久々に聴くなぁ～。股の間でのクラッカー鳴らしも冴える。そして間髪入れずに「キモちE」。あぁ～いったい今は何年なんだい？と、思わず訊きたくなる。ギターのフィードバック音が荘厳なキーボードの音色に変わり、最後の曲「Baby何もかも」が始まる。ビシビシぶ熱いソウルバラード、途中からテンポアップして、最後は恒例のマントショー。マントの替わりに布団と枕が持ち込まれ、清志郎を寝かしつけるという布団ショーも加えられていた。ここでいったん終了。アンコールの声に答え、ジミヘンの「AXIS：BOLD AS LOVE」柄のアロハを着た清志郎と、ELVIS PRESLEY柄のアロハを着た伸ちゃんが登場。ともにサングラスをかけている。清志郎がドラム、伸ちゃんがベース、厚見玲衣がキーボード、片山さんがサックスで、「モグラマン」。梅津さん、宮川さん、きたろうさんは、サングラスに帽子というスタイルでステージ左手に並び、腕組みをしながらリズムをとってポーズを決めていた。通常の編成に戻り、「上を向いて歩こう」。そして最後は、「ドカドカうるさいR&Rバンド」。メンバー紹介のあと、横一列に並んで深々とお辞儀してから、メンバーは退場。ちょっと短めのアンコールのあと、清志郎と伸ちゃんのみ登場。キーボードの弾き語りで「約束」。しっとりと文京シビックホールの夜は深けていくのでした。「DOCK OF THE BAY」が流れる中、清志郎はタオルやTシャツを客席に投げ入れて退場。時間は、21時10分。たっぷり2時間半。久々のホールコンサート、懐かしのナンバーが多かったこともあって、1980年代にタイムスリップしたような、そんな感じのするとっても大満足なライブ（というよりもコンサート）でした。

2003年11月29日（土）	鎌倉芸術館大ホール「“WANTED”Kiyoshiro Imawano TOUR2003-2004」忌野清志郎 & NICE MIDDLE WITH NEW BLUE DAY HORNS 今日は朝からあいにくの雨模様・・・。でも夕方にはなんとか持ち直し、いざ鎌倉。昨日に続いての清志郎。1時間半ほどかけてやって来た、久しぶりの鎌倉芸術館。今日は、初めての大ホール。2階の渡り廊下みたいなところはここだったのかぁ～と、いまさらながらに再確認する。客席も3階まであって、なるほど小ホールとは違いますな。私の席は、1階9列35番。昨日よりちょびっとだけステージに近い。予定より少し遅れて、18時38分開演。昨日と同様に、マーチのようなSEに乗って、メンバー登場。R&Bっぽいインストのあと、司会者からの紹介に続いて、オレンジ色のスーツ姿の清志郎登場。今日は「WANTED」からスタート。なんでも今回のツアーは、セットリストがどんどん変わっていくのだそうだ。「玩具（オモチャ）」に続いて、「サントワマミー」「トランジスタ･ラジオ」。RCナンバーの連続で、いきなりクライマックス。そして、「恐るべきジェネレーションの違い(Oh,Ya!)」。清志郎は腕でタンバリンをくるくるまわしたり、ソロを吹く片山さんの頭にいくつものタンバリンを被せたり、梅津さんと片山さんは二人羽織奏法を披露したりと、往年のRCのステージのようだった。「高校生くらいのときに流行っていた曲を、ちょっとカバーしてやっちゃう」と、「SPINNING WHEEL」。イントロは聴き覚えのある曲。清志郎自身も、床に置かれた歌詞カードを見ながらうつむき加減で唄っていた。続いて、「奇妙な世界」「HB・2B・2H」。「熱いぜ～鎌倉。落ち武者の亡霊がいっぱい来てる」といいながら、「ミスター･TVプロデューサー」を弾き語る。ライオン先生に出るという話をしたあと、「満月の夜」。ちょっとレアすぎて反応はいまひとつだったけど、良かったなぁ～。次にウクレレを手にとり、「テナーウクレレってなー」などと言いつつ、「多摩蘭坂」。途中からバックメンバーも加わり、まんまRCっぽい感じでサイコーでした。「ウイルス」でひと息ついたあと、メンバー紹介をはさみ、伸ちゃんボーカルで「It's Alright～月がかっこいい」。清志郎は白のブラウスに着替えて、法螺貝を吹きながら演奏に加わる。「雑踏」に続いて、胸に染みるキーボードのイントロが始まる。「スローバラード」だ。厚見玲衣のキーボード、梅津さん片山さんのサックス・・・ほとんどRC。これが聴きたかったんだよな。まさにそのものズバリの「胸がはりさけそう」、「上を向いて歩こう」「キモちE」で大盛り上がり。荘厳なキーボードに乗せて、「ちょうど去年の今日、ここでやりました～」と言い、「感謝for you!」と言いながら「Baby何もかも」。今日もまた、マントショーと布団ショーを交えて、ガッタガッタ言いながらいったん終了。アンコール、ピンクフロイドの「鬱」柄のアロハを着た清志郎と、ELVIS PRESLEY柄のアロハを着た伸ちゃんが登場。昨日と同じく、パート替えをして「モグラマン」を演奏。「今度ねぇ、僕の友達の宇宙人のLOVE JETSが地球用にシングルを出すらしいんで、それをカバーしたので聴いてください。鎌倉にはふさわしいかもしんない」と、「UFO神社」。LOVE JETSの演奏よりも、ちょっと音が薄いような感じがした。「今日は、友達が横浜から来てくれた。俺は疲れた。替わりに唄ってもらうぜ～」と言いながら、ゆずの北川悠仁を呼び出し、ラストは「雨あがりの夜空に」。ほとんどを北川悠仁が唄うという、何とも言えないバージョンで、ちょっと消化不良気味だったか・・・。カーテンコールのあと、メンバーは退場。二回目のアンコール。「マネージャーから言われました」と言いつつ、「おとうさんの絵」の宣伝。そして最後に、清志郎と伸ちゃんのみで「約束」。伸ちゃんが「忌野清志郎～！」と叫び、「DOCK OF THE BAY」が流れる。清志郎はタオルやTシャツを客席に投げ入れて退場。時間は、21時過ぎ。昨日に続いて、大満足であった。今回のツアーは、昨日のセットリストと今日のセットリストを中心に、アコースティックソロコーナーが日替わり、そんな感じで進んでいくようだ。昔のナンバーとニューアルバムのナンバーとが程よいバランスで構成されてて、この先もかなり期待出切るなぁ～と思った。

2003年12月19日（金）	調布市グリーンホール大ホール「“WANTED”Kiyoshiro Imawano TOUR2003-2004」忌野清志郎 & NICE MIDDLE WITH NEW BLUE DAY HORNS 清志郎が調布にやって来たっ！今日は、わが街調布で清志郎のコンサート。いつもとは違ったドキドキ感で、一日中そわそわ・・・。仕事を早めに切り上げ、開場時間の18時にグリーンホールへ。平日のこの時間なので、さすがにまだ人もまばら。せっかくだからあたりをブラブラして気分を満喫することにした。ちょっと歩くと、あちこちに清志郎のポスターが貼られている。あ～ホントにやって来たんだってな感じ。1階のホールの受付で「ポスターもらえませんか？」と尋ねたら、「予約は出来ないので、終演後来てください」とのこと。仕方なくひとまず後のお楽しみということにして、18時15分頃会場入り。ほどよい感じでロビーは混雑していた。何故かサンドイッチを売っていて、椅子に座って食べている人がちらほら。ぬふふっ、これが調布ノリだぜぇい！と、わけのわからないことを思いながら、席に着く。席は、1階11列9番。予想していたよりもステージが近くて、なかなかゴキゲンな席。大ホールは今回初めてだったけど、客席の一列毎に段差があって、かなり観やすかった。 18時40分になろうかという頃、いつもの如くマーチのようなSEに乗って、メンバー登場。インストが終わると、司会者が登場。「Everybody調布～、KINGがやって来る～調布～、この街にKINGがやって来る～」というMCも、今日は格別のうれしさ。「雨あがりの夜空に」のイントロとともに、ワニ皮のような模様（？）のスーツ、ブルーのシャツ姿の清志郎が登場。当然、客席は大盛り上がり。続いて「ダーリン･ミシン」、そして「Sweet Soul Music～White Christmas」。クリスマスも近いっつーことで、クリスマスイブのRC武道館を思い出させるような選曲。もうこの二曲が聴けただけで、今日はもう思い残すことはないってな感じ。続く「恐るべきジェネレーションの違い(Oh,Ya!)」も、懐かしいなぁ～。「Thank You！地元だぜぇ～。地元ベイベー！今日は地元ということで、みんな張り切ってます」と挨拶。ん～地元といえば地元なのかなぁ～と思いつつも、嬉しいお言葉。「WANTED」「玩具（オモチャ）」のあと、清志郎がアコースティックギターを弾き「奇妙な世界」。ここで「今日は地元ということで、地元のガールフレンドが来てくれました。地元ガール！」という紹介とともに、玲葉奈が登場。「HB・2B・2H」のバックコーラスをしてくれました。ん～スパイスマーケットみたい。それから、清志郎のギターをバックに「500マイル」。玲葉奈のボーカルも良かったけど、清志郎のコーラスも良かった。ここで、ハワイでウクレレを買ったという話。何故か清志郎のまわりに、バックステージに下がっていたはずのメンバーやスタッフが集まってくる。清志郎が「テナーウクレレってなぁ～」と言うと、全員がずっこけ。そのウクレレで、「花はどこへいった～自衛隊に入ろう」の弾き語り。ちょっと声が枯れ気味だったけど、なかなか胸にジ～ンと来るものがありました。続いて、キーボードの弾き語りで「雑踏」。途中からメンバーが加わり、バンドの演奏になってました。「ウイルス」の後、メンバー紹介をはさみ、伸ちゃんのボーカルで「It's All Right～Run Rudolph Run」。とってもクリスマスっぽい歌詞になっていて、雰囲気でした。途中から、白いブラウスに着替えた清志郎が、法螺貝で参加していた。そして、な、なんと「エンジェル」。座ってギターを弾く伸ちゃんと、うつむいてピアノを弾く厚見玲衣、切々と唄いあげる清志郎。これだけでもたまらないのに、次の曲は「スローバラード」。なんかこの瞬間が信じられないほどの感動でした。続く「胸が張り裂けそう」では、曲間で「○○発やらしてくれショー」が繰り広げられる。「地元のみんな聞いてくれ！地元の人に聞いて欲しいんだ」で始まり、「彼女と別れることになっちゃた」「わかった別れてやる、でもその前に最後に一発やらしてくれぇ～」とブレーク。その後、お客さんのリクエストに答えて「8発」「10発」「20発」と増やして行き、ついに「1万発」。なんのことはない、「いち、じゅう、ひゃく、せん、ま～ん」というオチでしたが・・・。続いて、「キモちE」「上を向いて歩こう」とノリの良い曲が演奏される。そして荘厳なキーボードの音色をバックに、ビシビシぶ熱いコール&レスポンス。「最後にみんなに聞きたいことがあるんだ。今この国は、また戦争を始めようとする準備をしているんだ。不景気がずっと続いているから、また軍隊を作って戦争を始めようとしてるんだ。だからこんな時だから、みんなに聞きたいことがあるんだ。愛しあってるかぁ～い？」久しぶりの「愛しあってるかい？」、当然ながら「イェ～イェ～」言って大騒ぎ。「こんなに愛し合ってるヤツらが大勢いるから、最後にラブソングをやります。ビシビシ熱いラブソング」と、「Baby何もかも」。マントショーと布団ショーも交えて、たっぷりと聴かせてくれ、ステージは終了。アンコールの声に答え、アロハに着替えた清志郎と伸ちゃんが登場。清志郎は、今日はボブ・マーレーの柄のアロハにサングラス。「サダム・フセインに捧げます」と、ドラムとベースのみで「モグラマン」が始まる。途中から、片山さんや厚見玲衣が演奏に加わる。梅津、中村、宮川の三人は、今日は何故か途中から登場してポーズを決めていた。次に「友達の宇宙人バンド、LOVE JETSのコピーをやります」と、「UFO神社」。イントロのお神楽の部分から、何故かやたらと受けていたような気がした。最後は、「ドカドカうるさいR&Rバンド」。今日もまた、いかれた音が出されて、こうしてフィナーレを迎えたわけだ。ひとしきりのカーテンコールのあと、メンバーは退場。再び、清志郎と伸ちゃんがステージへ。「約束」を弾き語る。「ありがとう～夢のような～暖かい～ほとんど地元、調布のこの夜を～」という最後の歌詞で、感激もひとしお。最後にSEの「DOCK OF THE BAY」にあわせて一節唄い、Tシャツを客席に投げ入れて清志郎は退場。既に21時15分過ぎ。帰り際、ホール受付でポスターをゲット。“地元”調布、ゴキゲンな選曲、サイコーなパフォーマンス、何をとっても満足な一夜でした。

2003年12月24日（水）	鴻巣市文化センター大ホール「“WANTED”Kiyoshiro Imawano TOUR2003-2004」忌野清志郎 & NICE MIDDLE WITH NEW BLUE DAY HORNS 今夜はクリスマス・イブ。キャンドルライトにイルミネーション、シャンパンにチキン、クリスマス・ケーキ・・・なんてことは全然関係なく、16時にフレックス退社して武蔵野線に飛び乗る。めざすは鴻巣、清志郎のライブ。思えば1980年代、クリスマス・イブは毎年RCのライブで武道館に行ってたものだ。武蔵浦和、大宮と乗り継いでいくうちに、だんだんと乗客が減っていき、車内はガラガラ・・・。鴻巣に着いたのは17時40分。あたりはすっかり真っ暗だったのだが、それ以上に寂しい街並みにびっくり！本当にこんなとこで（失礼！）ライブがあるのだろうか？という感じ。暗い道を駅から20分ほど歩くと、ようやく鴻巣市文化センター（クレア鴻巣）が見えてきた。まだ開場前だったので、人が並んでいるのが見えた。あ～良かった・・・ホントにやるんだと、ひと安心。しばらく前の公園で時間をつぶし、18時10分ごろ会場内へ。客席は3階まであるんだけど、意外とこじんまりしていて、程よい広さ。しっかりと段差もあったので、1階P列27番というけっこう後の私の席でも、かなり観やすかった。 18時40分頃、マーチのようなSEに乗ってメンバーが登場。いつものようにインストの演奏から、司会者のMC。そして「WANTED」のイントロとともに、真っ赤なスーツに黒いラメのシャツを着た清志郎が、自転車に乗って登場。おぉ～っやってくれるなぁ～と思うまもなく、「Sweet Soul Music～White Christmas」。さすがクリスマス・イブってな感じの選曲。マント・ショーもちょっとだけ飛び出し、客席も大盛り上がり。続いて「ダーリン･ミシン」、そして「サントワマミー」「トランジスタ･ラジオ」。「今日は自転車で来ました。55キロくらいありました」との挨拶のあと、「あきれて物も言えない」。清志郎はエレキでブルージーなギターソロを弾きまくり、めちゃめちゃカッコ良かった。アコースティックギターに持ち替えて「HB・2B・2H」を演ったあと、メンバー紹介。そして中村きたろうのベースのみをバックに、清志郎と伸ちゃんがボーカルをとって「けむり」。みんなほのぼの手拍子してたけど、私は金縛りにあったように固まってしまいました。だって、この曲がナマで聴けるとは思わなかったんだもの・・・それほど感無量でした。「鴻巣は実の父の生まれ故郷ということで、この曲をやりたいと思います」と、弾き語りで「体操しようよ」。「ん？なんの関係が？」と思ってたら、「全然生まれ故郷と関係なかったみたい」と最後にポツリ・・・。でも、懐かしくって良かったなぁ～。ウクレレの駄洒落ギャグコーナー（？）をはさんで、「こころのボーナス」。最後までウクレレ一本の弾き語り。「拙者は、ボーナス一度ももらったことありません。どんなに値打ちがあるものかも良くわかりません」とのコメント付き。ここで再びメンバーがステージに揃い、「山のふもとで犬と暮らしてる」。このあいだの調布では喉の調子がいまいちかなぁ～とも思ったけど、今日は絶好調の様子。「ウイルス」の後、伸ちゃんのボーカルで「It's All Right～Run Rudolph Run」。今日も、とてもクリスマスっぽい雰囲気。オレンジと赤のストライプのシャツに着替えた清志郎が、途中から法螺貝で合流する。とってもファンキーに「カモナ・ベイビー」を演ったあと、しっとりと「雑踏」。そして、「世界中の人に自慢したいよ」。個人的には、本日のハイライト。メチャメチャぶ熱いラブソング・・・たぶんナマでは初めて聴くと思うけど、思わず“じ～～～ん”ときてしまいました。続く「胸が張り裂けそう」では、調布に続いて「○○発やらしてくれショー」。今日もまたタップリと、客席とのやり取りが繰り広げられたのでした。そして「キモちE」のあと、「雨あがりの夜空に」。これで、いやぁ～サイコー！盛り上がったなぁ～という気分になっちゃったんだけど、大事な曲が残ってました。それは、「Baby何もかも」。「最後の曲になっちゃいました」と言いながら、四拍子の指揮をする清志郎。「愛しあってるかぁ～い？」って言って、「イェ～イェ～」言って大騒ぎ。マントショー、布団ショーも交えて、ガッタガッタ言いながらステージは終了。アンコール、アロハに着替えた清志郎と伸ちゃんが登場。清志郎は、今日はSTONESの「SOME GIRLS」柄のアロハ。毎回違う柄だ。「サダム・フセインに捧げます」と、ドラムとベースのみで「モグラマン」。いつもよりもエコーが深くかかってるような気がした。「も、も、もう一発行くかい？」次の曲は何だろう？と思っていたら、「玩具（オモチャ）」。そういえばまだ演ってなかった・・・途中のブレイクに入るギターのディレイがかっこいいんだ～・・・と思いつつも、なんかここで演るのはちょっと違和感あった。最後は、「ドカドカうるさいR&Rバンド」。なんか懐かしいフィナーレだね。思わず唄いまくってしまった。今日は珍しく、ホテルをうろつく女をよろしくしてるのは厚見でした。カーテンコールをしたあと、メンバーは退場。二回目のアンコール。鴻巣はシャブちゃんの故郷ということでマイクが向けられ、「正月には帰ります」と一言。いつものように、清志郎と伸ちゃんとで「約束」を弾き語り。清志郎の「Merry Christmas！」との言葉にあわせ、SEも「White Christmas」。時間は、21時20分。サイコーのクリスマス・イブとなった。しかーし、これからまた帰らなければならない・・・。暗い夜道を鴻巣駅へとぼとぼ歩き、高崎線で赤羽、埼京線で新宿へと乗り継いで約2時間。23時半過ぎにようやく帰宅。さすがに疲れたけど、行って良かったな・・・。